太陽光発電の今とこれから

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かつてはクマがよくいたという「大熊沢」など、クマのかくれ場所さえもないハダカ沢だ。 ブナ林をぬけると低木帯となり、まもなく2308メートル峰」に達する。

阿仁町側から計画されているゴンドラやリフトはここまでのびる。
この一キロほど北の「一ノ越」には森吉町側からのゴンドラやリフトが上がってくる計画だ。
いずれも第一種特別地域内にあり、飲食店も建てられる。 ここからさらに頂上にかけてモロビの原生林がひろがるわけだが、この原生林のまんなかを貫いて1000メートルの、ロマンスリフトa( 2人乗り)が予定されている。
さらにこれに乗るための連絡リフトも2基。 霊山の霊木モロビは、リフトのために原生林の一部を失うことになる。
頂上に立って「開発予定」の大斜面、静まりかえる壮大な県立自然公園を見おろしていると、かつて神前に供えるべくモロビの枝を持って下山したであろう人々の敬度な姿がまぶたに浮かぶ。 境界線変更強引な開発案が表面化するまでの背景や経過を当事者たちにきいた。

森吉・阿仁両町の町長あるいは役場の担当課長、秋田県庁の担当部長をはじめとする「推進する側の論理」は、過疎対策が最大の錦の御旗である。 これは日本全国すべての過疎地帯と共通だ。
そのため両町住民は全員がパラ色の夢を抱いて計画に賛成しているかにみえるが、必ずしもそうではない。 反対者は、村8分を恐れて口をつぐんでいるが、たとえば阿仁町の一住民から直接きいた一例に次のような声があった。

「県が今やっている環境事前評価は、スキー場つくりを前提にした八百長的調査にすぎない。 県は自然公園指定当時の原点に返るべきだ。
少なくとも第2種特別地域には絶対にはいるべきではない。 それに4カ月ていどのスキー場で地元がうるおうと考えるのも甘すぎ。しかしもちろん、同じ地元でもとくに体制側利権関係者には強力な開発推進者が多い。
その一人、阿仁町議会の総務財政委員・S氏は、私がこの問題について書いたA新聞のルポ(一985年2月5日夕刊または朝刊〉を読み、12月10日夜の列車内で同席したある秋田県人に次のような意味のことを語ったという。 記者はけしからん。
あんなモロビの原生林なんか燃やしちまえばいいんだ。 だれにもわからんように放火してやる。

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